キャリアの話

高倉くんの記事に刺激を受けて、キャリアに関して書いてみたくなりました。

(因みに、「好きなことを仕事にする、というのはそんなに大事じゃなくて、結局は仕事を通じて何かを生み出す働き方やそれを体現できる環境と思想が大事なのかもしれない」という彼の言葉に、(年齢は関係ないというのが持論だが)20歳代でその感覚を持っているのは素晴らしいし、凄いなー、と正直思いました。何故かは後述)

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高倉くんが自分のキャリアに関する記事を読んでいたとは知らなかったが、留学しようと思った10数年前から今に至るまで、全然順調でも無いし、紆余曲折もあって、そしてラッキーがあって、何とかここまで来た感じだ。

なので、どうも「キャリアパス」的な話(10年後の目標はこれで、その為に今はこれをすべきで・・・的な話)が自分はあまりしっくりこない(勿論それがしっくりくる人もいると思う、要は人それぞれだと思う)。大体、10数年後にこういう仕事しているなんて当時全く予想して無かった(留学@33歳が初海外だった人間が国際組織で働こうとは思わない訳で)。人生とかキャリアって、そんなに「綺麗なロジックとか法則とか」で整理できるものなのかな、というのが正直な所。勿論結果として今の仕事ができている事はとてもハッピーなんだけど、これって自分ですら「再現性」のあるものとはとても思えない。

そんな感じなので、キャリアアドバイスというものがそんなに得意ではないし、ましてや「FIFAで働くにはどうすればいいですか?」と聞かれても正直困ってしまう。自分が知りたい位だw(勿論聞かれる方の気持ちもわかるし、自分も昔そんな感じの質問をしていた時に、色々な方々に丁寧に答えて頂いたので、自分もできるだけ頑張って答える様にしている。多少の「キャリア戦術」的な気づきは自分もあったし)。

そんな偶発的でこんな結果になると思っていなかったここまでのキャリアだけど、自分が(結構忘れがちになるけど)要所で考えてきたのは、キャリアというより人生の事なんだったと思う。要は「どう生きたいか」。まず「どう生きたいか」があって、その後にキャリアの話がでてくるというイメージ。

ワークライフバランスとかそういう話ではなく、自分が生きたい人生と自分の(仕事場含めた)日常が「それなりに」合致していれば、ハッピーなんだと思う(完全に合致している人はそうそういないだろうけど)。そして「生きたい人生」は人それぞれだし、それがクリアになってないと、中々キャリアを考える事もできないんじゃないかな、と。

そして、その「自分が生きたい人生」なるものが中々見つかりにくかったりする。一つは「自分の気持ちに正直になる事」は思いの外難しい。もう一つが「それを言語化する事」はもっと難しい(と個人的には思う)。正直、自分の場合は感覚とかイメージで出てくる事の方が多い。なので、「自分が生きたい人生」とか「自分が歩みたいキャリア」をスラスラ言う人を見てると「ほんまかいな」と思ってしまう。もっと「本当に求めているもの」って見つかりにくく、モヤモヤしているものなんじゃないかなと思うし、無理に言語化する必要もないんだと思う。自分さえ自分に正直になれてればいいのだから(対外的に「取り敢えず」言語化する器用さはスキルレベルの話だと思う)。

人生とかキャリアにおいて、わかりやすさとかキーワードとかは、邪魔になりかねないものなんじゃないかなとすら思う。もっと「もやもや感」とか「上手く言語化できない感覚」とかを大事にすると、(具体的な職業名とかがどうなるかはわからないが)ハッピー感というか自己満足感がある人生とかキャリアになるのかな、と思う。

自分がそれこそが重要だとしっかり思える様にになったのはそんなに昔の話ではない。高倉くんが凄いのは、20歳代にして既に「自分の感覚」に向き合っている事だと思う。こういう人は、10年後も20年後も充実した人生やキャリアを歩んでいると思う。

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